育毛に亜鉛必須なのは常識?
2019年05月26日
亜鉛が育毛に良いというのを聞いたことがある人は少なくありません。
しかし何となく良いというイメージだけ、具体的な効果まで知らない人もいます。
髪の毛には毛母細胞が分裂を繰り返して髪の毛を作り、次第に細くなった髪の毛が抜け落ちてしばらく成長を完全に止めるというサイクルで成り立っています。
亜鉛が不足すると、毛母細胞の分裂がスムーズに行われなくなります。
髪の毛は毎月1cm~1.5cmほど伸びますが、この成長は毛根にどれだけ栄養があるかで変わります。
毛根にはたくさんの亜鉛が含まれているので、亜鉛の減少は栄養不足とつながります。
また亜鉛は丈夫な髪の毛を作る役割もあります。髪の毛はキューティクルで覆われており、摩擦などから守られています。
亜鉛はキューティクルを形成することで切れ毛も防いでいます。
亜鉛は男性型脱毛症の治療薬やサプリメントにも育毛成分として多く含まれています。
髪の毛は1日に100本抜けるのが正常ですが、男性ホルモンのジヒドロテストステロンによって抜け毛はさらに多くなります。
この男性ホルモンは毛母細胞の働きを弱める作用があるので、髪の毛の成長が阻害されます。
亜鉛にはジヒドロテストステロンが発生するのを抑制する効果があります。
厚生労働省は亜鉛の1日の摂取基準を男性で12mg、女性で9mgと定めていますが、加工食品の食べ過ぎやダイエットなどで実際は平均で男性は8.9mg、女性で7.3mgしか摂取できていません。
育毛をするのに必要な亜鉛は牡蠣や肉類などに多いですが、食事で摂取しきれない時はサプリメントを利用します。
さらに亜鉛はカルシウムと一緒に摂取すると吸収率が悪くなり、クエン酸やビタミンCとの併用で吸収率がアップします。